今思えば、「そうだ!留学しよう!」

に近いノリです。高校生になり、当時親しくなったNZ人の夫婦の紹介でNZのハミルトンというところに1年間の留学をすることができました。

先に大事なポイントをお伝えしておくと、この留学は1994‐1995。

今から25年前!

スマホなんかないし、携帯電話すらなかった。ポケベル全盛期(自分は持っていなかったけど)。

ちょっと想像してください。(想像しなきゃイメージできない昔話になってるのが怖い。。)一旦NZに行ってしまってからは、家族や友人とは簡単に連絡がとれない。それはそれは料金の高い国際電話か、手紙でやりとりするしかなかったのです。

当時はそれが当たり前だったし、今海外生活している人たちはLINE等でいつでも

無料で日本の家族や友人と繋がれる。それがどれだけ恵まれたことか。

良い悪いはないけれど、今じゃ逆に難しい、完全に海外で日本語を話せない環境に身を置けたのは貴重な経験だったと思います。

現地の高校に1年間在籍し、井の中の蛙が世界を、井戸の外を初めて知った感じです。

いろんな一つ一つのエピソードも紹介したいですが、それを書いていくと長~くなってしまうので、またお店のカウンター越しにでも聞いてくれたらお話します。

NZについて少しだけ紹介すると、人間よりも羊の数が多い国。食事では牛や豚よりも羊の肉をよく食べました。

国民はヨーロッパからの移民の子孫と、原住民のマオリ族で構成されています。

特にマオリの戦士たちが戦いの前に踊るハカを観る機会が何度かありましたが、本当に魂が震えます。ラグビーのNZ代表オールブラックスが試合前にやることでとっても有名ですね。

当時習ったので、日本に帰ってきてからこの20年のうちに3、4回ほどだけ、披露したことがあります。

自分がハカを披露するときは、それはそれはよほど最高潮にテンションが上がっているか、よほど見せる相手に敬意を表したい、と思ったときです(笑)

一応現地仕込みなので、やるときは恥じらいもなくみんながドン引きするくらいのマオリの魂を憑依させてやります。

いつかあなたの前で披露するときが来るでしょうか。。

この留学で、自分が17年間生きてきた世界がどれだけ小さい世界で、世界は福井や日本を中心に回っているわけではなかったということ、1歩自分の住んでいる場所から飛び出ると自分の価値観と全く違う価値観を持った人たちばかりだということ、自分が何も知らなかったこと、

そして、自分が日本を好きで、誇りに思っていること、などを知ったり、気づかされることになりました。